V-Flash®デスクトップモデラーについて、皆様から多く寄せられるご質問をFAQとしてまとめました。
お客様のご質問内容が見つからない場合には、お気軽にお問い合わせください。
- システム仕様について (8)
- マテリアルについて (7)
- オペレーションについて (3)
- 廃棄物について (1)
- 仕上げについて (3)
- 応用事例について (2)
- 導入環境について (3)
- 保守、メンテナンスについて (3)
- ランニングコストについて (2)
■システム仕様について
Q:どういう仕組みでデータから立体モデルができるのですか?
A:FTI(フィルム転写イメージ)という独自の新しい特許方式です。液体プラスチックを透明のフィルムの上に載せて薄い層を作り、その下からマスクをかけ、紫外線を当てて一部分を固めます。固まった部分は造形プレートに固定され、上に引き上げられます。これを0.1mmずつ繰り返して数時間後に立体的なプラスチックのモデルを作ります。薄いプラスチックの紙を高速に切り取りながら、積み重ねて接着しているイメージです。
Q:ずばり、セールスポイントは?
A:導入しやすい価格、高品質な仕上り、操作簡単、使いやすいマテリアル、3Dプリンターのパイオニア 3D Systems社が開発した、最先端の3Dプリンター。
Q:なぜ、こんなに安くできたのですか?
A:移動するシステムコンポーネントを最小限にし、現在マスプロダクションにある基本技術をうまく組み合わせてコストを落としました。耐久性やメンテナンス性もあるデザインになりました。
Q:造形できる範囲(最大パーツの大きさ)を教えてください。
A:228mm×171mm×203mmです。B5サイズより若干小さめで、高さ20cmといった目安です。小型の3Dプリンターとしては十分な大きさです。
Q:解像度は?
A:高さ方向の積層ピッチは0.1mmです。また、XとYの解像度は約0.22mmになります。
Q:造形時間はどのくらいですか?
A:1時間に高さ方向10mmです。例えば最大の高さ10cmの範囲内にデータがいくつ配置されていても、約10時間です。また、同様にプラットフォーム目一杯に配置しても約20時間です。
Q:切削加工機を持っていますが、違いは何ですか?
A:切削加工では、1つのモデルを荒取りから仕上げ加工まで時間がかかります。また、アンダーになったドリルの入らない場所は一度には削れません。さらに、ブロックの塊から削るので、削りカスが出ます。これに比べて3Dプリンターは、「時間が早い」「形状の制約が少ない」「最低限の材料しか使わず経済的でクリーン」というメリットがあります。逆に、切削加工のメリットとしては、「材料の選択幅が広い」「ドリルの径により切削の細かさが選べる」「平面形状に強い」などがあります。上手く使い分けると良いでしょう。
Q:装置以外に購入しなければならないものは?
A:本体のほかに、仕上げユニット(洗浄装置とUVオーブン)の付属品が必要です。また、消耗品として、材料カートリッジ、造形パッド、専用の洗浄液が必要です。全て代理店よりご購入いただけます。
■マテリアルについて
Q:材料は何ですか?
A:アクリル系レジン(プラスチック)です。
Q:サポート材は何ですか?
A:パーツ材と同じ材料を使います。
Q:途中まで使ったものを再利用できますか?
A:はい、できます。途中まで使って一度取り出したマテリアルカートリッジは、再度システムに装着して利用できます。例えば複数人で一台のマシンをシェアする場合、各エンドユーザーがマテリアルを購入し、自分のマテリアルを装着して造形し、終わったら外して保管する、といったことが可能です。但し、一度開封してカートリッジは決して傾けないでください。中の液体状のレジンがこぼれ出る可能性があります。
Q:危険性はありますか?
A:レジンは固まってしまえば通常のプラスチックと同じように扱えます。但し、固まる前の液体のレジンは、刺激性が有り、人によって皮膚に炎症や痒みを起こすことがありますので、直接触らないでください。詳しい取り扱いについては、安全性データシートをご覧ください。
Q:造形したモノの後加工はできますか?
A:磨き、塗装、接着、タッピング(ねじ切り)、メッキなどができます。
Q:マテリアルの保管条件は?
A:室温で2年間利用可能です。消費期限はカートリッジに明記されています。
Q:マテリアルの硬さは?
A:余程薄いものを作らない限り、しっかりとした硬さが出せます。X、Y、Z全ての方向に均一の硬さがあるので、ある一方向に力を入れると壊れやすいということはありません。用途によって十分な硬さであるかどうかは一概ではないので、必要に応じてテストをしてからお使いください。(材料特性としては、引張強度33Mpa、引張弾性率1550Mpa)
■オペレーションについて
Q:V-Flashでプリントできるデータ形式は?
A:3Dプリンタで標準の“STL”ファイルです。ほとんどの3Dモデリングソフトでサポートされています。ご不明の場合は、ご利用のソフトウェアのサポート窓口へお尋ねください。
Q:どのくらい薄い形状まで出力できますか?
A:垂直壁面厚(最小)が約0.64mmですが、目安として肉厚1mmと考えてください。それ以上薄い形状はうまく造形できない可能性があります。
Q:パーツを支える柱のようなサポート形状は、どうやって作るのですか?
A:ソフトウェア上でモデルの配置が終わったら、ボタン1つで自動生成されます。
■廃棄物について
Q:廃棄物は出ますか?
A:使い終わったマテリアル・カートリッジと専用の洗浄液は、産業廃棄物として処理をお願いします。硬化したパーツは、プラスチックごみとして処理できます。
■仕上げについて
Q:仕上げの手順を教えてください。
A:(1)まず専用の洗浄液につけて5分洗い、(2)水道水で5分すすぎます。次に(3)UV二次硬化ユニットにパーツのついたままのプレートを入れて60分タイマーをかけます。後はサポートの部分を付属のニッパなどで切って、必要があればサポート後にヤスリをかけたり、リュータで磨くなりしてください。
Q:洗浄液はどのくらい使えますか?
A:専用の洗浄液はマテリアルカートリッジ3箱分使えます。また、水道水は5回くらいプレートを洗浄したら取り替えてください。
Q:二次硬化は何分必要ですか?
A:60分が目安です。パーツ全体にくまなくUVが照射されるようにプレートを置きます。
■応用事例について
Q:どんな分野に入っていますか?
A:早くて間単に3Dモデルが作れるところにメリットがあります。具体的には、教育、デザイン、マーケティング、トイ、ホビー系、医療モデル、簡単なプロトタイプ(試作での形状確認)、建築など3Dデータがあるところ様々です。
Q:特徴的な事例は?
A:ユニークな特徴として、実はV-Flashのマテリアルは石油系の液体に侵食されにくいということがわかっています。他のほとんどのRP、3Dプリンターの材料は浸食されてしまいます。このメリットを生かして、ヨーロッパの大手産業用フィルターメーカーが試作用に採用しました。
■導入環境について
Q:必要な電源は?
A:100V、50/60Hzのアース付き3ピン、6A。モデラーと洗浄装置で合計3口の電源が必要です。
Q:接続するコンピュータの要求スペックは?
A:OSはWindows®XPかWindows®7で、Internet Explorer(IE7)以上が搭載されていること。
Q:利用する環境に関する注意は?
A:本体はW660mm×D685mm×H787mm、重量66kgです。重量に耐えられるテーブルや安定した台の上に、水平に設置します。ノイズは60dBa以下で、通常のオフィスで利用可能です。但し、洗浄液が飛び散ると化繊のカーペットや衣類を浸食する可能性がありますので、カーペットのある場所に設置しないようにするか、カーペットを保護するためのポリエチレン製シートを敷いてください。詳しくは、「V-Flashポストプロセス環境ガイド」をご覧ください。
■保守、メンテナンスについて
Q:ユーザーが日常行うメンテナンス(お手入れ)は?
A:定期的にイメージャ・プレーン(ガラス面)の清掃、フィルムの清掃をお願いします。ガラスクリーナーやアルコールで拭く簡単なお手入れです。
Q:消耗品はありますか?
A:UV光源のイメージャーや、UV二次硬化オーブンのバルブ(電球)は、1500時間を目安に交換します。フィルター3組も消耗品です。使用頻度によって異なりますが、平均で1年から1年半くらい利用できます。また、洗浄システムに付属の磁気撹拌棒は壊れやすいので、取り扱いに注意し、ヒビが入ったら新しいものを購入してください。
Q:機械が故障した場合の対応は?
A:サービスの窓口(JBサービス)のホットラインにご連絡ください。
■ランニングコストについて
Q:モデルを作る場合の値段、コストは?
A:消費するマテリアルの値段と、使い捨てのパッドの価格の合計となります。マテリアルの値段は3Dモデルの容量によって異なりますが、例えばゴルフクラブ1個(パーツ材が54g、サポート材が14g)で約4,900円+パッド1枚700円=5,600円となります。一度に沢山のパーツを作れば、パッドのコストは分割され、安くなります。
Q:造形する前にコストの計算はできますか?
A:STLデータさえあれば、それをプレビュー画面にロードすれば使う材料の量がわかり、それをExcelの表に入力すると、コストが計算できます。